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問い直される学校安全と名札の取り扱いVol.1

今回のコラムは、名札・ネームプレートとそれを採用する組織の安全性について考えてみたいと思います。

子供が被害者となる犯罪の増加に伴い、子供の防犯対策についての意識が高まっています。そういった流れのなかで、防犯のため生徒の名札着用を廃止する学校が増えているといいます。今回は名札を出発点に、子供の安全について考えてみたいと思います。

名札廃止が広まった背景

近年名札の着用を校内のみとし、登下校時は外すよう指導する学校が多くなりました。名札着用のルールについては法令で定められているわけではなく、各校で決めることとなっているため、学校により名札の取り扱いは異なりますが、正確な統計は無いものの、2001年の「大阪教育大附属池田小学校児童殺傷事件 」を契機とし、 校外での名札着用をやめるようになった学校が増えたようです。また、警視庁の発表する子供(13歳以下)が被害者となった刑法犯の件数の推移をみても、2003年は全体の1.4%であるところ、2013年では1.9%と増加傾向にあることなども、その後名札の着用廃止が広まった1つの原因となっているでしょう。

付属池田事件と問い直される学校安全

その残忍さから、今なお記憶に残る「大阪教育大附属池田小学校児童殺傷事件 」。包丁を持った男が校内に侵入し、無作為に児童や教職員を殺傷。児童8名が死亡し、児童13名、教職員2名が重軽傷を負いました。

それまで登下校時の連れ去りなど校外での事件は後を絶たなかったものの、付属池田の事件は安全であると信じられていた学校内で起こったことから衝撃が走り、学校施設での防犯対策について問い直され、改めて議論が重ねられるようになりました。事件翌年の2002年には文部科学省による「危機管理マニュアル」の発表があり、以降各校で、学校施設での防犯対策を含む安全管理の強化は進められていきます。

危機管理マニュアルでは、設備整備のみならず、教職員の運営に対する意識向上や、保護者や地域の協力体制を築くことの重要性など、学校の安全管理の在り方について広い範囲に渡り示されました。学校安全が再考されるなかで、防犯の観点から名札の取り扱いについても議論されるようになり、変化が起こりました。

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