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名札・ネームプレートに記載されるフォント(書体)のお話しvol.2

名札・ネームプレートに使用するするフォントについて、キョウリツサインテックがさらに詳しくご説明いたします。

名札・ネームプレートの印刷面に施すデザインやロゴは確かに重要です。しかし名札やネームプレートの本来の目的は着用するものの氏名やステータスをどなたにでもわかりやすくご覧いただけること。

ここでは企業やグループ・団体のイメージを的確に表現するために使用されるフォトンについて、さらに詳しくお話したいと思います。

名札・ネームプレート それぞれのフォントの特徴

名札・ネームプレートに使用されるフォントは、明朝・ゴシックなど一般的な書体が大半は占めます。名札はよほどのことがない限り、‟奇抜さ“を求められることはありません。それよりも、「丁寧」「厳格」「誠実」「親切」をいかに表現するのかという点が重要になります。
では各書体は見る人に、どのような印象を与えるのでしょうか? わかりやすくご説明させていただきます。

明朝体

  • 特徴①文字の縦の線はほぼ垂直、横の線はほぼ並行
  • 特徴②縦の線は太く、横の線は細め
  • 特徴③はね、払い、止めなど、毛筆の特徴を取り入れている
  • 特徴④字形が正方形に近い

ゴシック体と並び、最もポピュラーなフォント。特に印刷物では最も標準的に使用されます。タイポグラフィとして、楷書(古くからある漢字の書体)を単純化し生まれました。
利便性から字形は正方形に近いのですが、これは字面をできる限り大きく使うことにより、文字を見えやすくし、可読性を上げるため、また、縦書き、横書きのどちらであっても見栄えを良くするためでもあります。
小説などの単行本の本文書体として小さいフォントサイズで使用されることが多く、文字の太いものはインパクトが強いので、広告や見出しなどでも好んで使われる傾向にあります。

ゴシック体

  • 特徴①縦の線と横の線の太さがほぼ均一
  • 特徴②起筆点、終筆点が角張っている

最もよく使われているフォント。タイポグラフィとして欧文サンセリフ体をもとに、隷書体(古くからある漢字の書体)の流れを汲み作られました。
コンピューターでは標準的に使用されています。縦横が均一で、起筆点や終筆点に飾りの無いゴシック体は見やすく、コンピューターディスプレイの解像度の都合に適しているためです。また印刷物では広告や見出しでの使用が中心で、本文用として使用されるのは、雑誌や漫画の漢字部分(かな部分は明朝体)で、小説などの単行本ではあまり使用されません。

丸ゴシック体

  • 特徴①ゴシック体同様、縦の線と横の線の太さがほぼ均一
  • 特徴②起筆点、終筆点がゴシック体とは異なり丸い

丸ゴシック体の誕生は1900年頃と古く、角の丸め方としては、角の両はしに円形や楕円形を埋め込んだような形や、角丸にしたような形状の文字もあります。また、可読性を上げるため、曲がりの外側は丸く、内側は角ばったままにした丸ゴシック体もあります。
柔らかい印象の丸ゴシック体は、標識で標準的に使用されています。注意事項を優しく伝えるための工夫でしょうか。

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