名札・ネームプレートに記載されるフォント(書体)のお話しvol.4
名札・ネームプレートに使用するフォント(文字体)は日本語だけではありません。今回は欧文/アルファベットの書体をご紹介しましょう。
名札・ネームプレートの印象を大きく左右するフォント。これまでの回では日本語のフォントをご紹介してきました。今回はアルファベットのフォント、欧文フォントのお話です。和文フォントと組み合わせて使うことが多い欧文フォントですが、どのように組み合わせると美しいでしょうか?
欧文フォントの分類
欧文フォントも和文フォント同様、実にさまざまありますが、種類分けをすることができます。ここでは大きく5つに分類して、その特徴や、和文フォントとの組み合わせの相性をみてみましょう。
フォントの種類
それでは、フォントにはどのような種類があるのか見ていきましょう。
まず、欧文フォントは大きくは5つに分類されます。
①セリフ/Serif
文字のストロークの端に飾りがあるのが特徴。明朝体のはね、払い、止めと好相性なことから、よく明朝体と組み合わせて使われます。別名ローマン体。
②サンセリフ/Sans Serif
ストロークの端にセリフのような飾りがない書体の総称。同じように飾りのないゴシック体と好相性で、よく組み合わせて使われます。別名グロテスク。
③スクリプト/Scripts
カリグラフィーの特徴を生かして作られた書体。手書風のイメージが筆書体と好相性です。
④ブラックレター/Blackletter
修道僧アルクィンに作らせたカロリング小文字体を元に、11世紀~12世紀頃にヨーロッパで生まれ、使用された書体。別名ゴシック体ですが、和文のゴシック体とはイメージが全く異なります。