名札やネームプレートでスキルも表記
名札やネームプレートには、氏名だけでなく、その人の部署やスキル・経験も表記できます。
名札やネームプレートは身に付ける人の氏名だけでなく、スキルや経験も記載することもできます。今回のコラムは、名札(ネームプレート)を通して見える、ショップ店員さんの接客体験談をご紹介いたします。
名札やネームプレートには様々なマークがついている
ファーストフード店の中には、名札にいろいろなマークをつけているところがあるのを、ご存じだろうか?
そのマークは、レコグニションシールといって、その人の技量に応じてそれぞれのポジションのシールが与えられるもの。さらにその上をいく優秀な人は、エキスパートのシールも一緒に貼られていたりする。
例えば、厨房の中で説明すると、肉を焼く人は「グリル」、揚げ物類の担当は「フライヤー」、サンドイッチ類の製造なら「アッセンブル」もしくは「ポテト」という具合だ。
カウンターでは「カウンター」「ドライブスルー」などがあり、その中でも、ドリンクを出せる、ハンバーガーを出せるなど、細かく分かれてるらしい。
名札やネームプレートで表すスキル
名札のマーク数に目を向けると、いっぱいマークがある人ほど能力が高い人。
反対にマークが少ない人ほど、出来ることが少ない(=新人)となる。
誰にでもひと目で判断出来る形にした名札といえる。
ドウということのない、名札やネームプレートの活用術のように見えるが、サービスを提供する側も受ける側も、名札を見れば「指名」「担当部署」「スキル」が一目でわかる。
よく考えられた仕組みだ。
私もそんな名札やネームプレートを付けていたら…
随分前、新装オープンの近所のスーパーで仕事をし始めた頃の話。
惣菜売り場担当を仰せつかった。細かく言うと、厨房での惣菜作りを担当した。
つまり接客することはほとんどない、お店の裏方の仕事だった。
でも、出来上がった惣菜を並べるために、どうしても1日うち数回は売り場へ行かねばならない。
業務の上でも、自分の気持ちの上でも、とりあえず厨房の仕事に慣れることが優先で、 お店の売り場の詳細や他部門についての事は、まだあまり解っていなかったし、覚える間もなかった。それ故、このお惣菜を売り場に並べに行く時が、ホントに恐怖の瞬間。
私の名札(ネームプレート)には部署名やスキル表記がない!
このスーパー、1階フロアに食料品からちょっとした日用品まで売ってる店舗。
オープンした日のフロアには、お店に慣れていないお客様が、予想以上の混雑でさまよっていて、フロア担当のスタッフが、迷ったお客様の質問の嵐の渦に翻弄されている。
「玉子売場はどこ?」
「ハムはどこに置いてる?」
「この広告の品のシャンプーはどこ?」など…。
お惣菜の“裏・方”担当で、フロアの把握ができていない私は、違う売り場の事を聞かれる度に、内心ハラハラ・ドキドキ。
品出ししなきゃいけない商品は山積みだし、上司からは「時間かかりすぎ!」と睨まれるし、パニック寸前でホントに泣きそうな気持ち。
そんな中、いろいろ尋ねられるわけで…
「私の職場も、あのファーストフード店の様な名札だったらいいのに。
私は“惣菜”しか解りません!!!!」って。
でも、困った時には、ついつい目の前の店員さんに声をかけてしまい、
実際には冷静に名札のマークまで確認しないんでしょうけどね。
そんな私も、数ヶ月後には何を聞かれても、即答でお答え出来るくらいになりましたが。
名札・ネームプレートの雑感 ~キョウリツサインテックより~
名札やネームプレートを使った部署やスキル表示は、コラムでお書きいただいた通り、サービス業では特に有効な活用方法です。またこのような、名札やネームプレートの使い方をすれば、お客様・接客側双方にとって有益なだけでなく、スタッフ個々の向上心の促進にもつながると思います。